豊かな暮らしを生む大屋根の家

家づくりを本格的に考えたのは、一昨年くらい。
当初は平屋を考えていて、いくつかの住宅メーカーさんの平屋の見学会を回っている中で、カクニシさんにも行きました。
決め手となったのは、イメージ通りのプランを早く出してくれた点。他社では営業さんとだけ話をするので、こちらの意思が設計の方にうまく伝わらず、私たちの要望が反映されていないことが多かったんです。カクニシさんは、打ち合せに設計の山岡さんが同席して、その場で希望に近い的確な提案があったので、話が早く進んでよかったです。
もうひとつ、妻が希望していたのが大屋根。他社では、平屋と大屋根の両立はなかなか難しいと言われていたのですが、一番の得意分野だと言ってくれて、大屋根と平屋の良さを融合させたプランを作ってくれました。

奥様：デザインと暮らしやすさを上手く両立させ、使いやすく工夫してくれたポイントがいくつかあります。
例えば、これまで住んでいた家では、キッチンが広すぎて使い勝手が悪かったのですが、コンパクトにしてもらったら、冷蔵庫からすぐにものが取り出せて便利になりました。対面カウンタースタイルなので、夫がゆったりとお酒を楽しめるお気に入りのスペースになりました。 それから、最初の案では洗面所とパントリーを分けていたのですが、空間を有効に利用するために、一緒にしてくれたんです。食品や日用品、タオル類の収納が一か所にまとまり、結果として家の中がすっきりして正解でした。

以前の家で、寒くて辛かった冬も、エアコン1台で十分なほど暖かく過ごせました。屋根などポイントで断熱材（グラスウール）を2倍量にして、断熱性を高めてくれました。私自身が「断熱効率」とかが好きなこともあるのですが（笑）、熱源をいかにコントロールするかが大切なんですよね。そこを考えないと、いくら性能の高い断熱材をたくさん入れても意味がない。カクニシさんは、私の話を聞いた上で、空気の流れを考えてくれ、サッシなども適切なものを提案してくれました。そのおかげで寒いかなと不安に思っていた吹き抜けでも、問題なく快適に過ごせています。

外構は、ほとんどカクニシさんにお任せしました。 「手入れが簡単な庭」と思っていたのですが、よその家の素敵な庭を見て、木と芝を入れて、きちんと作ることにしたんです。 カクニシさんから提案してもらった、ウッドデッキ、リビング、前庭とつながる解放感は、私たちのお気に入りです。 ジューンベリーの実がなったら、小鳥たちが集まってきて、庭がにぎやかになり、やりたくなかった庭の手入れが楽しくなりました。

カクニシさんは、打合せの中でいろんな要望を叶えてくれました。
基本は平屋ですので、2階には趣味や楽しみの空間がたくさんあるんです。隠れ家のようなロフトの天井部分にはこだわりました。図面上では、天井の面積や空間の広がりが分らなかったので、時間の許す限り待ってもらい、ある程度出来上がってから実際に下から見上げてみて壁紙を決めました。青空をイメージした天井にして、とっても気に入ってます。
サックスを演奏する妻のための防音室は、勾配天井をぎりぎりまで大きくしてもらって、屋根裏のイメージと広さを確保しました。ここで、気兼ねなく音楽に浸っています。
また、二人そろって思い入れがあるのが、メモリアルルーム。旅行が趣味なので、思い出を残す部屋が欲しかったんです。妻の希望で、アルバムを整理、保管したり、旅の思い出の品を飾ったりするような部屋を作ってもらいました。濃い色の壁紙と天窓からの明るい光のコントラストをとても気に入っています。
２階ではないのですが、私が「寝る前に本を読むので、枕元に照明をつけて欲しい」と相談すると、ベッドの頭の部分に間接照明を入れてくれました。機能だけでなく、雰囲気もとても良いです。

奥様：平屋、大屋根、中庭、吹き抜け、スキップフロア、塗り壁…とにかくいろいろ盛り込みたかったんですね(笑)。毎週のように打合せをして、それらを詰め込んでくれました。
前の家は、2世帯住宅だったこともあり、不便で階段の上り下りが1日に何十回も!わたしたちの暮らしに寄り添った間取り、動線をよく考えてくれ、比べものにならないほど快適になりました。
土地探しから住むまでを振り返ってみると、家づくりが本当に楽しくって、いい思い出です。完成までの楽しい時間、住み始めてからの豊かな時間を、一緒に作り上げてくれたカクニシさんには心から感謝しています。