快適に過ごせる温度と湿度のお話

 

こんにちは。

カクニシビルダーの石川です。

 

近頃、急に寒さが増して、夏から秋の季節を早々に通り過ぎて冬に突入したように思います。

 

季節の変わり目は、暑い・寒いの感じ方が人それぞれ状況や環境により異なります。

お家の中でも同じように思えますが、皆さまはお家の中で快適に過ごせる温度はどのくらいかご存知でしょうか？

 

四季折々に感じられる温度を体感するのもよろしいですが、室内で過ごす環境は、夏も冬も暑すぎず寒すぎず丁度良い体感温度で暮らせるといいですよね。

最近の家づくりにおいて「一年中快適に過ごせること」を意識されている方も多いようです。

 

今回は、ご家族がお家の中で快適に暮らせる温度と湿度のお話させていただきます。

 

 

快適な温度

人が快適に過ごす室内の温度は、一般的に体温の-10℃が適温だと言われています。

夏であれば25〜28℃で、冬であれば18～22℃くらいです。

夏と冬では約7℃程度の違いがあります。

 

環境省では、夏は冷房を28℃、冬は暖房を20℃程度に設定することを推奨していますが、個人の体質や服装も違いますので、冷房であれば25~26℃前後、暖房であれば23〜24℃だと丁度良く感じるかと思います。

 

 

快適な湿度

日本は高温多湿の気候なので、温度だけではなく湿度も快適さに関わります。

おおよその目安は夏であれば湿度55-65%、冬であれば湿度45-60%くらいだと言われています。

 

ただ、湿度が少し変わるだけで下記のように身体における影響に様々な変化がありますので、ご家族に合わせたバランスを考慮することが快適にお過ごしになられる為には必要かと思います。

 

→ 湿度が10%下がると、体感温度が1℃下がる＝体調不良の原因に

→ 湿度が50%を下回ると、乾燥する＝肌トラブルの原因に

→ 湿度が60%を上回ると、湿っぽくなる＝カビやダニが発生しやすくなる

 

 

そして、「不快指数」という、気温と湿度から求められる「蒸し暑さ」を表す指標があります。

日本気象協会では「70未満／70～74／75～79／80～84／85以上」のレベルを5段階で示しており、レベル80以上ではほとんどの人が「不快に感じる暑さ」とされ、レベル85以になると93％の人が「不快感」を覚えると言われています。

 

 

 

また、ご家族皆様が体感温度や体調など同じ（条件又は感覚）であれば良いのですが、小さなお子様やペット（猫ちゃんやワンちゃん）を室内で家族同様に飼われている方もおられると思います。

ご家族によってそれぞれ快適さの基準は変わってきます。

 

 

赤ちゃんに最適な温度と湿度

赤ちゃんの場合は夏場で25℃～28℃、冬場で18℃～22℃と言われています。

大人の快適に過ごせる温度とあまり変わりません。

 

しかし、エアコンをつけているときは床に冷たい空気がたまりやすく、寝ている赤ちゃんは大人よりも寒く感じてしまいます。

赤ちゃんのベッドと同じくらいの高さに温度計があると、赤ちゃん目線での体感温度がわかりますので、このように様子を見てみてください。

 

また、赤ちゃんが快適に過ごせる湿度は40～60％くらいだと言われています。

湿度が高いと熱中症の危険もあるので、夏場は特に要注意です。

 

 

ペットに最適な温度と湿度

ご家族である猫ちゃんやワンちゃんなど飼われているペットの種類によって快適さは変わります。

 

今回は室内犬を例に説明したいと思います。

室内犬でも犬種によって暑さに弱い、寒さに弱いなどの特徴があります。

 

室内犬の温度変化を決める要因は「被毛」です。

 

被毛(ひもう)とは、体を覆っている毛を指し、体温を調整する役割があります。

被毛が一層のみだとシングルコート、二層になっているとダブルコートといい、ダブルコートの場合はシングルコートよりも毛が厚く、比較的寒さに強いと言われています。

 

ダブルコートの室内犬にとって快適な温度は、夏であれば23～26度、冬であれば19～23度です。

 

一方、シングルコートの犬にとっては、夏場は22～25度、冬場は20～25度が快適な温度と言われています。

 

また、犬にとって最適な湿度は、40～60％と言われています。

ワンちゃんも毛で覆われているので、湿度が高くなりすぎると、赤ちゃん同様体調を崩す危険性がありますので、ご家族みんなが快適に暮らせるように調整することが大切です。

 

 

 

 

体感温度

体感温度を測る指標の一つとしてMRT （Mean Radiation Temperature） があります。

 

MRTとは、平均輻射（ふくしゃ）温度のことで、人間の体は空気だけではなく、自分の周囲にあるもの全ての温度を感じます。

 

例にあげると、私たちの体を取り囲んでいる天井、壁、窓、床、家具など全ての表面温度の平均温度のことです。

冬の朝、床は5℃、壁は8℃、窓ガラスは3度のとき、面積を考慮して平均が6℃とすると、MRTが6℃であると表現されます。

 

MRT（平均輻射温度）の影響の大きさ

体感温度の求め方を簡単な式で表すと、『体感温度＝（室温+MRT）÷2』、となります。

 

エアコンで空気の温度が26℃になったとしても、MRTが8℃だと（26℃+8℃）÷2 となり、体感温度は17℃ということになります。

 

春になって周りのものが20℃ぐらいになると、気温が20℃あれば体感温度も20℃になります。

同じ20℃で春は暖かいのに、冬では寒く感じるのはこのためです。

 

 

 

今回は、家族みんながお家の中で快適に暮らせる温度・湿度はどれくらいなのかお話させていただきました。

温度や湿度は、どちらも高すぎても低すぎても体調を崩す可能性があります。

バランス良く、家族みんなが快適に暮らせる家づくりが大切です。

 

 

そんな快適に暮らせる家づくりを叶えたオーナー様宅をご見学いただけるイベントを11/26(日)に開催いたします。

 

 

ぜひこの機会にご参加ください。