お施主様によって息づく家

 

こんにちは。

設計室 インテリアコーディネーターの並木です。

 

今回はお引き渡し後約半年経ちました頃にお邪魔させていただきましたW様邸についてご紹介したいと思います。

 

 

こちらがW様邸の外観となります。

 

 

石目のテクスチャーがアクセントとなった外壁に広めに伸びた木目の軒が映える素敵な外観です。

W様は北側の窓から鹿沼や日光の山々などの景色を楽しみたいとのご希望があり、LDKは2階の北側にあります。

外観写真で2階外壁の大部分を窓が占めているところがリビングダイニングになります。

こちらの窓の形状は弊社設計士の伊澤によって何パターンもご提案させていただき、吟味に吟味を重ねた所です。

中心の窓はFIX、両端は縦辷りとなっていて、窓枠や網戸を気にせず景色を楽しめ、腰高のためブラインドを開けていても足元を気にせず生活できる設計となっています。

 

 

玄関ホールに日光東照宮薬師堂天井に描かれている鳴き龍の絵画を飾りたいとのご希望があり、玄関ホールの演出について様々お打合せさせていただきましたが、実際に飾られたところを拝見するのはこの日が初めてでとても楽しみでした。

そしてそれは想像以上のものでした。

 

 

鳴き龍の下に置かれた壺についてはお話しが無かったのですが、壺や花台のお色が鳴き龍の雰囲気と見事に合っていて家の顔である玄関にふさわしい特別な空間となっていました。

 

 

ホールのニッチにはウェッジウッドのイヤープレートを飾りたいとのお話があり、サイズや設置高さなどをお打合せさせていただきました。

 

 

イヤープレートの下にはご主人がイギリス滞在中に購入された兵によるマーチングのフィギュアも置かれていてとても素敵です。

 

 

２階天井から吊るされたペンダントライトがとても綺麗な階段ホールを上がりますと、２階にLDKがあります。

 

 

 

 

暗くて寒いというイメージがある北側のお部屋ですが、昼間は一定した柔らかい光が室内に入り、断熱性能に優れた建物であるため一度温めてしまえば、寒さも気にならないそうです。

広い窓から空や雲の変化を楽しんだり、キッチンに立つと正面に広がる景色を楽しみながらお料理ができたりするのは２階LDKならではですね。

モダンな空間がW様の人となりを感じさせる家具や小物で彩られ穏やかに時間を過ごせるリビングダイニングとなっていました。

 

 

他にもここではご紹介しきれないほどW様邸は素敵な空間に溢れていました。

今回、半年ほどお住まいになられたW様邸を訪問させていただいて実感したことは、建物はお施主様によって息づかされ随所に素敵な空間を持つ建物に進化していくということです。

そして、建物の仕上がり確認の時は毎回、わが子が巣立つような一抹の寂しさを感じますが、お施主様にお引き渡し後進化する建物を想像する楽しみを増やすことができました。