世界の名画に出会える陶板美術館
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こんにちは。
インテリアコーディネーターの並木です。
まだまだ残暑が厳しいですね。
体調管理に気を付けたいものです。
皆さまは、徳島県鳴門市に、古代から現代までの西洋名画の陶板複製画1000点余りを鑑賞できる美術館があることをご存じですか?
私は、娘からそのような美術館があると聞き、夏季休暇を利用して訪れました。
その美術館は、大塚国際美術館。
大塚製薬グループが創立75周年を記念して徳島県鳴門市に設立したもので、原寸大の陶板画で複製された古代壁画から現代絵画が展示されています。
陶板画とは、陶器の板に絵画を転写し焼成、細部の凹凸などを加筆後、再度焼成して完成する絵画です。
劣化や損傷がなく半永久的に保存できる点が特徴です。
こちらが美術館正面です。
地下3階、地上2階の建物で、地下3階~地下1階は山の中にあります!
地下3階から古代・中世が始まり、地上1階~2階は現代の作品が展示されています。
入口を入って41mのエスカレータで地下3階まで下り、最初に現れるのがシスティーナ礼拝堂を再現したホールです。
2018年の紅白歌合戦で米津玄師さんが『Lemon』を熱唱した場所です。
それを記念して、傍らにこのような陶板画もありました。
こちらはスクロヴェーニ礼拝堂。
こちらは聖マルタン聖堂。
古代・中世の階は、遺跡や教会などの壁画を環境空間ごとそのまま再現していて、現地を訪れたような臨場感に圧倒されました。
こちらはレオナルドダヴィンチの名画「最後の晩餐」
修復前と修復後の両方が展示されています。
修復前
修復後
修復後の絵画から、晩餐のメインディッシュは魚料理だったこと、キリストのこめかみにある釘を打った痕が絵画全体の均衡を保つ点になっていたことが明らかになったそうです。
そのような比較が原寸大で体験でき、とても有意義でした。
ルネサンス期を代表する画家、ボッティチェリの「春」や「ヴィーナスの誕生」は色彩がとても美しく、30年以上前にフィレンツェの美術館で見た記憶がよみがえりました。
階を上がって近代に入ると、ゴッホの7つのひまわりの展示がありました。
7つを見比べてどれが好みかな・・・などと思いながら、個人的に好みのひまわりは黄色メインで描かれたこちらです。
こちらはおなじみのムンクの「叫び」
この陶板画の前では、同じように耳をふさぎ表情を真似て写真を撮るお子さまがたくさんいて、ほほえましかったです。
地上1階~2階には、シャガールやピカソなど現代画家の陶板画がありますが、時間切れで見ることができませんでした。
ピカソの「ゲルニカ」を見逃したのは、とても悔やまれます。
順路に従って進むと、4kmもあるこちらの美術館。
今回は3時間ほど滞在しましたが、時間に追われて鑑賞しました。
もし訪れる機会がありましたら、ボランティアの方によるガイドツアーをお薦めします。
各階のポイントとなる名画をユーモアを交えながら、1時間くらいで案内してくれます。
その後、お時間があるようであれば音声ガイドを借りて、ご自分のペースで回るのが良いと思います。
栃木県からは距離があり、気軽に訪れることは難しいですが、世界26か国の美術館などに収容されている絵画を一度に鑑賞できるので、徳島県近隣を訪れる際は是非訪れてみてください。
そしてお気に入りの絵画ありましたら、お住まいに飾ってみてはいかがでしょうか。

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