階段について
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みなさま、こんにちは。
カクニシビルダー品質管理部の岡田です。
今回は、階段についてお話します。
階段の種類と特徴
- 直階段
日本の一般的な住宅によく見られる階段で、折り返しがなく上下の階を一直線に結ぶタイプです。
踊り場がないので、スペースの限られた住宅や狭い場所でも設置しやすいのが特長です。
数ある階段の中で、最もコストを抑えられるのがこの直階段です。
直階段は一定のリズムで上りやすい反面、急勾配になりやすく、足を踏み外すと一番下まで一気に落下してしまう危険があります。
しかし、手すりを使用することで、そのようなリスクを低減することができます。
- かね折れ階段
途中で90度に曲がるL字型の階段です。
部屋の角に沿って設置することができ、万が一足を踏み外しても曲がった部分(踊り場)で止まれるので、怪我のリスクを減らすことができます。
- 折り返し階段
途中で180度に折れ曲がった階段で、コの字型またはU字型に方向を変えて昇降します。
かね折れ階段と同じく、折れ曲がったところには踊り場が設けられており、勾配が緩やかで比較的楽に上り下りできます。
- 回り階段
かね折れ階段や折り返し階段の「踊り場」に当たる部分が、三角形の段板(踏み板)になっている階段です。
昇降する時は、円を描くように回って上り下りします。
踏み板の内側は幅が狭くなっているので足を踏み外しやすく、小さなお子さんや高齢者の方は注意が必要です。
- 螺旋階段
1本の柱を軸にしてステップ(踏み板)をらせん状に配置した階段です。
螺旋階段には、蹴込み板がないスケルトンタイプが多く、一般的な階段に比べて省スペースで設置できます。
中心の柱に近い部分ほどステップが狭くなるため、足を踏み外す恐れがあり、注意が必要です。
- カーブ階段
洋風の住宅や輸入住宅、ホテルなどによく見られる階段で、優美な曲線を描きながら昇降します。
デザイン性に優れていて、圧倒的な存在感や豪華さが魅力です。
踏み板の描く曲線が螺旋階段よりも大きいので、足を踏み外すリスクを減らすことができます。
外観形状と特徴
- 箱型階段
箱を積み重ねたような形状の階段。
箱型階段は、古くから多くの日本家屋に取り入れられてきました。
上下の空間を分けて使えるので、踏み板の上は階段として、踏み板の下のデッドスペースは収納やトイレとして有効的に活用できます。
- スケルトン階段
蹴込み板がないオープンな形状で「シースルー階段」とも呼ばれます。
昨今、人気のリビング階段にも多用されており、構造的に光や風、視線が通りやすいため、明るく開放的な空間づくりに向いています。
- ひな壇階段
ひな壇階段はステップの側面が露出していることで、横から見ると「ひな壇」のような形状になった階段です。
側面の壁がないので圧迫感が少なく、窓際やリビングに設置すると広々とした空間を演出できます。
- 片持ち階段
片側が壁に固定されており、反対側は宙に浮いている階段です。
この階段は「はね出し階段」や「キャンティレバー階段」とも呼ばれ、デザイン性も高いのでおしゃれな空間づくりにピッタリです。
階段を選ぶ時の注意点
・設置場所やスペースを決める時は階段の役割を明確にする
階段はどのような役割を持たせるかで、設置場所や必要なスペースが決まります。
例えば、家族とのコミュニケーションを重視するなら「リビング階段」がおすすめです。
子供が2階の自室に行く際も、リビングにいる家族と自然にコミュニケーションが取れます。
また、2階にリビングが設けられている間取りなら、玄関からすぐ上れる場所に階段を設置すれば、リビングまでの動線もスムーズになります。
・ライフスタイルや家族構成を重視して種類やデザインを選択
階段は、家族構成やライフスタイルに合わせて選ぶことも大切です。
小さなお子さんや高齢者がいるご家庭の場合、足を引っかける恐れのある「スケルトン階段」や「片持ち階段」はやめて、安全性の高い「箱型階段」などにした方が安心です。
手すりをパネルタイプにする、踏み板に滑り止めを付けるなどの工夫も必要です。
・安全面や将来性
階段選びで最も重要なのが安全性です。
ステップの高さや幅、踊り場のスペースなどが家族の体型に合っているか、手すりの高さが使いやすいかなど、検討が必要です。
さらに、老後も使いやすい設計になっているか、将来性を見据えて検討したいところです。
誰がいつ使っても安全で、安心して上り下りできる階段づくりが求められます。
いかがでしたでしょうか。
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