色々な釘の種類や違いについて②
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皆様こんにちは。
品質管理部の髙山です。
前回のブログに引続きまして【釘】のお話をいたします。
まずは【釘の素材について】お話します。
釘の素材
- ステンレス
ステンレスはサビや腐食に強い性質を持っている。
サビを防ぐ目的でメッキ加工を施した物に比べても、ステンレスの耐食性は高いと言われている。
屋外や水廻り、湿気の多い場所に使用可能。
ステンレスは、丸釘、スクリュー釘をはじめ、さまざまな形状の釘に使われている。
- クロメートメッキ
クロメートとは、金属表面とクロム化合物を反応させ、防錆被膜を生成させるメッキ加工。
クロメート加工されたものは外観もよく装飾用としても使用される。
メッキ加工されたものは、鉄素地に比べ滑りやすく抜けやすいので、保持力は劣る。
クロメート加工が施されたものは、光沢クロメート、有色クロメート、黒色クロメートと呼ばれる。
有色クロメートは外観が虹色で、耐食性を重視する場合に使用される。
黒色クロメートは外観が黒で耐食性に加え、耐候性も重視する時に使用される。
- ユニクロメッキ
ユニクロ(ユニクローム)とは、クロメート加工の一種。
クロメートメッキの項目でご紹介した「光沢クロメート」のことをユニクロと呼んでいる。
ユニクロメッキは、青みがかった銀色のメッキ。他のクロメート加工のものに比べ耐食性に劣りますが、安価で手に入りやすく、幅広い用途で使われる素材。
次に【釘の種類】をご紹介いたします。
釘の種類
- 丸くぎ
丸釘は、最も一般的な形をした釘。
鉄・メッキ鉄・ステンレス・銅などさまざまな素材で作られ、太さも太目なものからよくある細いタイプまで、長さも19mmから150mmまで多くの種類がある。
そのなかでも最も頻繁に使用されるのが鉄丸釘。
JIS規格で鉄丸釘は「N釘」、太めの鉄丸釘は「CN釘」と規定が定められている。
「N釘」=皿頭布目模様あり
「CN釘」平頭フラット(N釘より少し大きめの頭)※CN釘は2×4工法用の釘
- スクリュー釘
胴部分に、ネジ上の溝が切られている釘。
打ち込むときにねじれながら入り込むため、木材との固定力が強くなる。
鉄丸釘は錆びることで木材との固定力が増すが、ステンレスは錆びにくいため、スクリューを刻むことによって抜けにくく、固定力を強めている。
スクリュー釘にステンレスや真鍮など錆びにくい素材が多いのはそのため。
保持力が大変強いので、パレットや梱包材などに使われる。
- コンクリート釘
コンクリート釘は、コンクリートに打ち込む専用の釘。
コンクリートの壁などになにかものを掛けるときなどに使用。
保持力はそこまで強くないので、コンクリート釘を使用して重いものを掛けることはできません。
なにか重いものを固定する場合には、コンクリート用のアンカーボルトが必要。
- ケーシング釘
表面が塗装処理された釘。
色数が多く化粧合板などの色に合わせて選ぶことで表面から釘頭が目立たない。
頭部が小さく打ち込んだ後目立ちにくいのも特長。
長さは25ミリ。
- トタン釘
トタン釘は、トタン板の取り付けに主に使われる釘。
頭部は平らで、大きめに作られている。
色の数も豊富にある。
- かくし釘
釘上部に折り目がついていて、打ち込んだ後にゴム部分を叩くと、折り目から釘の頭が折れ、釘跡が目立たなくなる。
内装造作材の廻り縁、巾木、額縁など表面が見える仕上げに適していますが、打ち込んだ後は接合強度が落ちる為、接着剤と併用することが重要。
いかがだったでしょうか?
何かのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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