オートクチュールビーズ刺繡の美術館
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こんにちは。
インテリアコーディネーターの並木です。
12月に入り、ようやく冬らしい寒さを感じるようになました。
朝は、遅れ気味の里山の紅葉を楽しみながら通勤しています。
今回は、先日訪れた那須にある『田川啓二美術館』についてご紹介します。
こちらは賑やかな那須街道から1本奥に入った、比較的静かな場所にある2023年4月にオープンした美術館です。
田川啓二さんのオートクチュールビーズ刺繡作品を中心とした作品が展示されています。
こちらが美術館の外観です。
無駄のないシンプルで洗練された建物でした。
ホール正面に現れるのは幅約3メートル、高さ約4メートルのパウル・クレー作「本通りと脇道」のオートクチュールビーズ刺繡で模写した作品です。
すべてビーズやスパンコールの刺繡でできており、作品のサイズもあいまって圧巻の煌めきです。
こちら以外にもモネやゴッホなどたくさんの名画がビーズ刺繡で模写されていました。
順路に従って足を進めていくと、煌めくビーズ、スパンコール、クリスタルなどで彩られたアンティークなドレスたちが・・・!
オートクチュールビーズ刺繍というと、このようなドレスなど衣装に使われるイメージですよね。
このオートクチュールビーズ刺繍が発達したのは、インド。
かつて存在したマハラジャの衣装を飾るために大勢の刺繍職人がインド各地にいたそうです。
その後ヨーロッパのオートクチュールのために刺繍を担うようになり、世界各国のテクニックと競合しさらなる発展を遂げ、現在でもインドは世界的に最も重要なオートクチュールビーズ刺繍の生産地となっています。
こちらの美術館の名前にもなっていて世界的に活躍されている田川啓二さんもインドにアトリエを構えているそうです。
こちらは刺繡の様子。
とてもちいさな材料を一つ一つ刺繡していく・・・。
気の遠くなる作業ですね。
こちらは名画モネの「睡蓮」の模写とそれをイメージしたドレス。
また、アンティーク調のパーソナルチェアにオートクチュールビーズ刺繡をあしらった作品もありました。
ここではご紹介できていませんが、世界各国の夜景をイメージしたドレスや着物を取り入れたドレスなど、様々な展示があります。
多くの色を取り入れたカラフルな色遣いが興味深く、普段触れることのない名画に少し近づけたような気がして、非日常的な空間でした。
ご興味のある方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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