気密性能の違いで光熱費はどのくらい変わる?
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カクニシビルダーのブログをご覧いただきありがとう御座います。
建築コンサルティング部の関澤です。
本日は、【住宅の気密性能と光熱費の関係】についてお伝えしたいと思います。
カクニシビルダーでは住宅の性能にこだわり、全棟気密測定を実施しております。
同じ断熱性能でも気密が高い住宅の方が、より少ない熱エネルギーで住空間を暖かくすることが出来るからです。
気密性能のお話しをしていると、「気密性能の違いで光熱費はどのくらい変わる?」というご質問を頂きます。
今日は、ここを掘り下げて具体的に光熱費を計算しその違い説明をしたいと思います。
まず、住宅の気密性能を光熱費で比較する為に、前提条件の設定です。
【条件】
住宅の延床面積:36坪(約120㎡)
外気温:3℃(宇都宮市内、真冬の平均気温)
室温:20℃
電気代:30円/kWh(東京電力・スタンダードL)
断熱グレードはZEH基準:Q値2.0、C値1.0として計算をします。
上記の条件を基に、24時間エアコンをつけたままにして室温を維持するための電気代を計算します。
【計算方法】
■1時間あたり建物の熱損失量・・・
(Q値+C値)×床面積×内外温度差=(2.0+1.0)×120×(20-3)=6120W/h
■1か月の熱損失量・・・
6120W/h×24時間×30日=4406400W/月≒4406kW/月
■この熱損失をエアコンで補うためには・・・
(COP=5のエアコンだと1の電力で5の熱量を出せる)
4406kW/月÷5=881.2kW/月
■1か月のエアコン1台の電気代は
881.2kw/月×30円/kWh≒26,400円
上記の計算を断熱性能と気密性能毎に計算をすると下記の表になります。
いかがでしょうか?
「G2でC値2.0」の断熱性能だけ考えた住宅(電気代29,000円)と「ZEHでC値0.5」の断熱と気密の両方を考えた住宅(電気代22,000円)であれば、後者の方が電気代はやすくなっています。
つまり、断熱性能だけではなく、気密性能も一緒に考えなければいけない事が分かります。
今回は、光熱費という視点で気密性能の重要性をお伝えしましたが、『百聞は一見にしかず』『百見は一行にしかず』という言葉があるように、体感して頂くことが一番分かりやすいと思います。
カクニシビルダーでは、エアコン1台で家全体が暖かい住まいをご案内する事が可能です。
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