【石膏ボード】と種類について
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みなさま、こんにちは。
カクニシビルダー品質管理部の岡田と申します。
今回私の方では、【石膏ボード】とその種類についてお話させて頂きます。
■石膏ボードとは
硫酸カルシウムと水からできた「石膏」を紙で包み、施工しやすいように板状に加工した建築資材です。
住宅やオフィス、商業施設、ホテルなどさまざまな建物の天井や壁に使用されています。
石膏にはいくつか種類がありますが、石膏ボードに使われるものは天然資材である「二水石膏」になります。
■石膏ボードの役割
主な役割として耐火性や防火性、遮音性に優れていることが挙げられます。
石膏ボードの種類によりますが、石膏の中には20%ほど結晶水が含まれています。
火災が発生した際もその結晶水が蒸気となるため、温度が上昇するのを遅らせることが可能です。
また、石膏ボードは音を吸収する役割があり、1枚でもその効果が感じられるが、複数枚重ね合わせることでさらに防音性を高めることが可能です。
■種類(JISの略号)
- 石膏ボード(GB-R)
石膏を芯として、 その両面及び長さ方向の側面をボード用原紙で被覆成型したもの。
主な用途は、壁及び天井の下地材。
- 普通硬質石膏ボード(GB-R-H)
耐衝撃性がGB-Fの約1.2倍以上、曲げ破壊荷重がGB-Rの約1.3倍以上硬質なもの。
主な用途は、間仕切壁、通路、廊下などの壁、腰壁及び防・耐火・遮音の各構造体の下地材。
- シージング石膏ボード(GB-S)
両面のボード用原紙及び芯の石膏に防水処理を施したもので、GB-Rに比べて吸水時の強度低下が生じにくいもの。
主な用途は、外壁下見板、屋根下地、洗面所、台所等の下地材。
- 強化石膏ボード(GB-F)
GB-Rの芯に無機質繊維などを混入し、耐火性、耐衝撃性の向上を図ったもの。
主な用途は、耐火構造、準耐火構造、防火構造材料。
- 構造用石膏ボード(GB-St-A・B)
GB-Fの性能を保持したまま、釘側面抵抗を高めたもので、側面抵抗によって、A種及びB種がある。
耐力壁用に適した製品。
- 石膏ラスボード(GB-L)
GB-Rの表面に長方形のくぼみをつけたもの。
石膏ボード用プラスターの塗下地として使いやすいように加工した製品。
- 化粧石膏ボード(GB-D)
GB-Rの表面を化粧加工したもの。
和洋室の壁,天井に合うように製造。
- 不燃積層石膏ボード(GB-NC)
GB-Rの表面紙を不燃性ボード用原紙にしたもの。
内装制限で不燃を要求される壁・天井の下地材として、また、型押し塗装加工した不燃化粧ボードは仕上材。
- 吸放湿石膏ボード(-Hc)
GB-R、GB-Dの性能を保持したまま、吸放湿性能を約3倍に高めたもの。
吸放湿性能によって室内湿度を一定範囲内に保つのに適した壁、天井の下地材及び仕上材に適した製品。
- 吸音用あなあき石膏ボード(GB-P)
JIS A 6301に規定する石膏ボード製品中の石膏ボード(GB-R)に貫通したあなあけ加工をしたもので、裏打ち材料を張り付けることもある。
いかがでしょうか?
多くの種類がありますが一般住宅では通常の石膏ボードを使用しています。
マグネットが付くタイガーFeボード(上記写真のグレーの壁)や、石膏ボードを複数枚重ね合わせて防音性を高めることができたりしますので、一度設計士にご相談ください。
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