ウィリアム・モリスのすすめ
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こんにちは。
設計室インテリアコーディネーターの並木です。
あと数日で9月になりますが秋の気配は感じられず、まだまだ暑い日が続いていますね。
涼しい風や虫の声が待ち遠しい今日この頃です。
今回は「モダンデザインの父」と呼ばれるウィリアム・モリスが残したデザインについてご紹介します。
ウィリアム・モリスは19世紀のイギリスで芸術や政治など多方面で活躍した方ですが、デザインに関係したところで言いますと、「アーツ・アンド・クラフト運動」の指導者となり、産業革命後粗悪な工場生産品が出回る中、手工業の良さや美しさを取り戻す活動をし、草花や動物など自然のモチーフを取り入れたデザインを数多く残しました。
有名なデザインの一つに「いちご泥棒」があります。
このデザインはバックやカップなど小物に取り入れられていることも多く、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
お住まいに取り入れやすい素材としては、クロス(壁紙)やカーテンが良いかと思います。
少し前までは大手内装メーカーのリリカラさんが、モリスデザインの紙クロスやビニールクロスでは少数を商品化してくれていましたが、最近はより扱いやすくお手頃な価格でビニールクロスとしてさらに多くのデザインをリリカラさんやサンゲツさんが商品化してくれています。
モリスのデザインが作られた年代や国のイメージから、重厚でクラシカルなインテリアにしか合わない印象を持たれる方も多いと思いますが、色のトーンを抑えたデザインも多く、意外にもモダンやナチュラルなインテリアの良いアクセントになったりします。
また最近はクロス以外にもカーテンや床材にもモリスのデザインを取り入れた商品が充実しています。
さらに今の日本の住宅に合うように色数を減らしたり、トーンを抑えた商品もラインナップしてくれています。
全体的にオーク調の床材にグレーッシュなトーンでまとめ、モルタル調の部材やしっくい調のホワイトで空間にアクセントをつけるようなインテリアが今とても人気で、私も個人的には大好きなイメージですが、ここにモリスのような世界観のあるデザインを取り入れますと、個性的で雰囲気のあるより豊かな空間が実現できるかと思います。
ご興味のある方は、ぜひカクニシビルダーでお家づくりを。
お好みに合わせたご提案をさせていただきます。
皆さまからのお問い合わせ、お待ちしております。
(画像はサンゲツカタログ「MORRIS CHRONICLES」、リリカラカタログ「WILL 2023-2026」「SALA 2023-2026」より引用)
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