断熱性能の基準と必要性
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こんにちは。
カクニシビルダー建築コンサルティング部の石川です。
今回は、断熱性能基準についてお伝えしたいと思います。
断熱性能といっても、色々な基準があります。
その一つにUa値があります。
これは、室内の熱がどのくらい外へ逃げやすいかを示す数値となり、数値が小さいほど熱が逃げにくく断熱性・商品性が高いということになります。
≪Ua値の基準≫とは?
住宅内部から床・屋根(天井)・開口部(窓・玄関)といった外皮を通して外に逃げる熱量を、外皮面積の合計で割った数値になります。
下の表は、各省エネ基準ごとのUa値の基準を、地域区分別に示した表です。
*出典:国土交通省 『戸建住宅のZEH水準を上回る等級の設定について』
≪2022年からの省エネ基準≫とは?
【2022年からの省エネ基準とUa値 】・・・2022年12月に、戸建て住宅の断熱等級6・7が新たに創設。
これは、2022年4月に創設された等級5に続くもので、さらなる上位等級ができたことになります。
以下の表は、各等級の基準となるUa値を、地域ごとに示したものです。
*出典: 国土交通省 『住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設』
≪ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の基準≫
ZEH住宅とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスとも呼ばれています。
以下の3つを通じて、1年間で消費する住宅エネルギー量が正味で概ねゼロ以下となる住宅のことを意味し、具体的には、「断熱性能の向上」や「高効率な設備・システムの導入」、「太陽光発電等によりエネルギーを創る」ことで、一年間に消費する住宅のエネルギー量を正味ゼロ以下にすること目指してた基準となります。
- 高断熱化
- 高性能設備等でエネルギーを効率的に使う
- エネルギーを創る
では、UA値/Q値が低い=断熱性能が高い家に住むと、どんなメリットがあるのでしょうか?
・夏は涼しく、冬は暖かい
断熱性能が高いと、夏では外の暑い空気を入れず、冬では中の暖かい空気を逃しません。
そのため、1年を通して、家全体が快適な温度環境で生活することができます。
ですが、断熱性が低い家では外気の影響を受けやすいため、冷房/暖房をつけている部屋と、そうでない部屋の温度差が生まれてしまいます。
それが、冬にはヒートショックが発生、また結露によってカビやダニが増殖し、シックハウス症候群が起こってしまいます。
・光熱費が抑えられる
断熱性が高い家は、家全体の冷暖房効率が高いため、光熱費を抑えることができます。
ただ、「断熱性が高いとなると、やっぱり費用も高いんじゃないの??」と感じていらっしゃると思います。
以下は、あるご家庭の光熱費のデーター資料になります。
例Aのお宅:築27年(1990年・平成2年築)の某大手ハウスメーカーの住宅の光熱費
※太陽光パネルは搭載していないので、全量電気は買っています。
電気代 年間¥125,424
ガス代 年間¥39,176
灯油代 年間¥54,294(給湯と暖房に使用)
⇒光熱費 年間¥218,894 月平均¥18,241
例Bのお宅:ua値が0.52にお住まいの光熱費(オール電化住宅)
※太陽光パネルを搭載していないので全量電気は買っています。
⇒光熱費 年間¥134,679 月平均にして¥11,223
例Aのお宅 ¥218,894/年間 に対し、例Bのお宅¥134,679/年間。
その差は¥84,215/年間!! ⇒ 10年で85万円!!
新築時の高断熱・高気密を選択することは、以下のメリットがあります。
- 1年間を通して温度設定が一定の管理で快適に過ごせる。
- 必然と光熱費を抑えることができるため、エネルギー消費を必要に気にすることが少なくなり、ストレスが低減される。
- 寒暖差による、ヒートショックの心配や梅雨の発生によるカビなどの心配が低減する。
カクニシビルダーの建てる家は、ZEH基準にて考えられた建物になります。
お問い合わせお待ちしております。
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