高尚な花【牡丹】
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こんにちは 設計室 伊澤です。
先日の塩原に行った帰りに「塩原温泉ぼたんまつり」の看板を見つけまして、ぼたんの花ってどんな花だったかなと少し興味がわきまして立ち寄ってみました。
花札にあるぼたんを思い出して、こんなに大きな花だったかなと・・・
今まで実物をよく見てなかった気がします。
塩原温泉の中心にある『妙雲寺』というお寺で開催されています。
『妙雲寺』は840年の歴史のあるお寺で、平安時代末期の源氏の厳しい追っ手を逃れるため山中深く入り、ここ塩原に安住の地として釈迦を安置したことに起因するお寺だそうです。
また、5月中旬から下旬にかけて3000株を超えるぼたんが次々と花をつけ、赤、白、紫、黄、桃など色とりどりの花が境内を彩るそうです。
そういえば、塩原にある源三窟や日光の湯西川にも平家の落人伝説がありますね。
入口です。
間口はあまりありませんが、なかなかの門構えになっております。
大木に囲われて境内を進んで行きますと本堂が現れます。
こちらもそれほど大きくありませんが、綺麗なシンメトリーの建物で、重量感があり、寄棟の軒が張り出したファサードは今の建築にも生かせそうな様式だと思います。
軒裏の垂木部分の施しも素晴らしいですね、当時の大工さんの技術力の高さが伺えます。
本堂の後ろ側に回りますと「常楽滝」という中々風情のある滝が見えてきます。
常楽滝を左手に見て牡丹園が現れました。
残念ながら訪れたのが5月末でしたので、花ももう終わりに近づいてました。
でもサイズ感もある大きな花である事がわかりました。
本来は、こんな感じで咲き誇っているそうです。
[立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花]という言葉は美しい女性の立ち居振る舞いで、安定感をもって落ち着いて座る女性を花にたとえて形容した言葉があります。
また、牡丹は「百花の王(花の中で最も優れたもの)・富貴(地位や身分が高い)花・深見草(きれいな花をゆっくり鑑賞)」とも言われ、古くから幸福・高貴を象徴する高尚な花として親しまれてきたそうです。
僅かでしたが高尚な花を愛でることが出来ました、時間が合えば今度は満開の高尚な花を愛でたいと思います。
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