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【建築用語】着工・施工・竣工 とは?

 

こんにちは。
建築コンサルティング部の石川です。

 

今回は、建築用語です!

意外と理解してそうで分かっていない、家を建てるときに必ず出てくる建築用語3点を上げてみました。

 

 

着工施工竣工とは?≫

着工(ちゃっこう):工事を始めること

着工とは、工事を始めることを意味しています。

つまり、「工事に着手すること」です。

ただし、着工するにはいくつか基準が設けられており、好き勝手に工事を始めてはいけません。

新築の場合、着工の大前提となるのが「確認済証」を受け取っているかです。
確認済証を受け取る前に工事を始めてしまうと建築基準法違反(建築基準法6条に記載済み)になります。

多くの業者は建築基準法を守っていますが、中には違反しているとこもあるので注意が必要です。着工とみなされる工事には、以下のようなものが当てはまります。

 

 

補足:着工とみなされる工事
・くい打ち工事  ・地盤改良工事  ・山留め工事  ・根切り工事

 

 

●着工と同じ意味の言葉①「起工(きこう)」
着工と同じ意味の言葉で起工という言葉があります。

「起工式(きこうしき)」という言葉として耳にする機会も多いのでは無いでしょうか。

起工も着工と同じ意味になりますが、主に大規模な工事のときに使われる表現です。

「気候」「機構」など同訓異字が多いため「起工」単体ではあまり使われません。

 

 

 

●着工と同じ意味の言葉②「定礎(ていそ)」
定礎とは、着工と同じ意味で工事を始めたことを指す言葉です。よくビルなどで「定礎」と書かれた石の板を見る機会があると思います。この石版は、礎石(そせき)を模した記念プレートです。礎石とは、古来の建造物の基礎にあって柱などを支える石(土台石)を指すことばです。現代では建物の安全への願いを込めて、モニュメントとして礎石プレートが置かれます。

 

 

 

施工(せこう):設計図をもとに建設をすること

施工とは、設計図をもとに工事を行いつくっていくことを意味します。

わかりやすくいえば工事中であることです。

まさに今、工事をしている進行形であるときに施工という言葉が使われます。

つまり、家を建てているときや、街中で工事が行われている様子は、すべて施工にあたります。

 

 

~施工管理は国家資格が必要~
工を使った建築用語の中でよく使われているのが「施工管理」です。

施工管理とは、工事が円滑に進むよう、工程や安全性を管理することが業務内容です。

工事現場では、現場監督が施工管理者にあたります。

施工管理は専門性が高いこともあるため、国家資格を保持している人がいるのが条件です。

国家資格は下記のどちらかが必要です。

 

補足:施工管理に必要な資格
・一級施工管理技士
・二級施工管理技士

 

 

施工中にある「上棟・棟上げ・建前・建舞とは

新築で建物を建てる場合、施工中に上棟(棟上げ・建前・建舞も同じ意味)という作業があります。

上棟とは基礎、柱、梁など、建物の基礎部分が完成したあとに、屋根の最上部に棟木(むなぎ)と呼ばれる建物全体を支える梁を設置することを指します。

上棟の際には「上棟式」が行われることも多いです。上棟式は、基礎工事が無事に完了したことへの感謝と、その後の工事の安全を祈る重要な式典です。

大工さんへの感謝がメインのため神主は呼ばず、棟梁が仕切ることが多いです。

 

 

 

竣工(しゅんこう):工事がすべて終了すること

竣工とは工事がすべて終了し、施主に物件が渡った状態を意味します。

建物が完成した瞬間を竣工と思われがちですが、本来は竣工検査までが終わり、施主が使える状態になったことです。

よく間違われるので注意してください。

竣工をイメージしやすいのが、メディアでも取り上げられる竣工式です。

工事が無事完了し、施主に渡す儀式で、竣工式が終わるとやっと自分の持ち物になるということです。

竣工式は建築三大祭にもなっている大切な儀式です。

ここまでが工事の一連の流れと考えておいてください。

 

 

●竣工と似た言葉①「落成(らくせい)」
竣工と同じく工事が完了したことを意味する「落成」という言葉があります。

意味は同じですが使用される場面やニュアンスが少し異なります。

落成は建物自体の完成を指すことが多く、施主がよく使います。

また、竣工式は建物の完成を祝い、その後の繁栄を神様に祈るための式典ですが、落成式は、工事を完了させた作業員や近隣住民へ感謝を伝えるための意味合いがあります。

 

 

●竣工と似た言葉②「完工」
こちらも竣工と同じく建築工事の完了を意味します。

こちらも仕様される場面が少しだけ違います。

「完」という言葉が使われるとおり、すべての工事が完了したというニュアンスが強いです。

 

 

これまでの言葉を少しまとめると、建築会社が工事を終えたときに「竣工」を使い、その建物を見た施主が「落成」を使い、さらにその後、内装や駐車場などを含むすべての付帯工事が完了したときに「完工」を使います。

 

 

 

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