なぜ屋外の木材に塗料が必要なのか? その①
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皆さま、こんにちは。
品質管理部の髙山です。
今回は、「なぜ屋外の木材に塗料が必要なのか?」というお話をさせていただきます。
はじめに
屋外の木材は、常に過酷な環境にさらされています。
以下のような要因から木材を守り、寿命を延ばすためには塗料が必要不可欠です。
・太陽からの紫外線(UV)
・木材を腐らせる腐朽菌
・湿気による伸縮
・シロアリなどの害虫
また、木部塗料は単なる「色付け」ではありません。
木材は呼吸(吸放湿)をする素材です。
その特性を理解せずに間違った塗料を選んでしまうと、数年でボロボロに剥がれてしまうという悲劇を招くこともあります。

「造膜型」と「浸透型」
屋外の木部塗料を選ぶ際、最初に重要となるのが「膜を作るか」「染み込ませるか」という違いです。
1.造膜型塗料(ペンキ・高耐久ニス)
木材の表面に、硬いプラスチックのような膜を作るタイプです。
〈メリット〉
表面を完全に覆うため、防水性や紫外線遮断力が非常に高いのが特徴です。
また、色が鮮やかで、古い木材の傷みを隠す用途にも適しています。
〈デメリット〉
木の呼吸を妨げやすいため、内部に湿気が入ると、膜が内側から押し上げられ、バリバリと剥がれてしまうことがあります。
再塗装の際は、古い膜をすべて削り落とす必要があり、メンテナンスの難易度が高い点もデメリットです。

2.浸透型塗料(オイルステイン・木材保護塗料)
木材の繊維の奥深くまで成分を浸透させるタイプです。
〈メリット〉
木目が美しく引き立ち、木材本来の質感を生かせます。
最大の利点は「剥がれない」ことです。
劣化しても色が薄くなる程度のため、上から塗り重ねるだけでメンテナンスが可能です。
〈デメリット〉
造膜型に比べると耐候年数が短く、2〜3年ごとの定期的なメンテナンスが前提となります。

溶剤(油性)vs 水性
現代の技術革新
かつては「屋外なら油性一択」と言われた時代もありましたが、現在は状況が変わっています。
「水性は弱い」というイメージは、すでに過去のものとなっています。
1.溶剤系(油性)
揮発性有機化合物(VOC)特有のにおいはありますが、浸透力が強く、木材の深いところまで防腐成分を運ぶことができます。
また、乾燥が比較的早く、冬場でも作業しやすいのが特徴です。
2.水性系
近年のナノテクノロジーの進化により、水性でも油性に匹敵する浸透性・耐久性を持つ製品が増えています。
何より低臭で、DIY初心者でも扱いやすく、後片付けが簡単なのが大きなメリットです。

いかがでしたでしょうか?
次回は、塗料に付属するさまざまな機能性や、下地処理の重要性についてお話ししたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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