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建築道具 ~墨壺(すみつぼ)~ について

 

みなさま、こんにちは!

カクニシビルダー品質管理部の林です。

 

カクニシビルダーのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 

 

今回私の方では、建築道具の【墨壺(すみつぼ)】についてお話させていただきます。

 

 

墨壺(すみつぼ)の役割

木材などに直線を引くための大工道具として使われています。

 

木材など断面に凹凸がある場合、定規と鉛筆を使用して直線を引くと線が歪んでしまいます。

墨壺は木目に影響されず正しい直線を引くことができるので、昔から大工道具として重宝されてきました。

 

 

▼昔の墨壺

 

 

▼現在の墨壺

 

 

 

墨壺の歴史

古代エジプト時代から使われていたとも言われますが、墨壺と糸と糸車のすべてを一体化したのは古代中国だと考えられています。

 

日本では法隆寺に使われている最も古い木材に、墨壺を使って引いたと思われる墨線の跡があり、この時代から使われていたとされています。

 

日本に現存する最も古い墨壺は、正倉院に保管されているものとされています。

 

 

各部の名称

 

 

使い方について

糸に繋がる『軽子(かるこ)』を引き出し、直線を引きたい部分にあてます。

軽子を木材に差し込んで固定し、本体部分とテンションをかけながら中央を指でつまんで持ち上げ、はじきます。

そうすると墨のついた糸が木材に打ち付けられ、長い直線が木材に引けるという構造です。

 

 

墨さしについて

墨壺は『墨さし』という、竹を割って加工したヘラのような形状をした道具とセットで使われることが多いです。

墨さしは筆のようなもので、墨壺を使用するほどでもない短い直線を描いたり、木材の仕口部などがどの木材と組み合わさるのかなどの符号を木材にかきこんだりするためのものです。

ヘラになった部分、もしくは反対側のペン先のような部分に、墨壺の墨を付けて使用します。

 

 

▼墨さし

 

 

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

他にもたくさんの建築道具がございます。

機会がございましたら、他の建築道具のご紹介もさせて頂ければと思います。

 

 

 

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