平屋を建てるなら、鉄骨と木造ではどちらがメリットが大きいの?
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皆様、こんにちは。
建築コンサルティング部の石川です。
今回は、【平屋】を建てる場合、木造と鉄骨どちらがいいのか?ということについて、お話させていただきます。
『木』と『鉄骨』を比較したときに思い浮かべるイメージは、このようなことではないでしょうか?
- 木造は安そうだけど、地震や火に弱い・・・
- 鉄骨は強そうだけど高いかも・・・
結論から申しますと、平屋を建てる際は『木造』がおすすめです。
「【平屋】の場合、鉄骨より木造のメリットが大きい」理由は、以下の通りです。
1. 木造の方が鉄骨より割安
木造と鉄骨造では坪単価が違います。
例えば、木造と鉄骨造で坪単価が10万円違うとしたら、30坪の建物では300万円もの違いになります。
そもそも平屋は同じ坪数(延床面積)の2階建ての家に比べ、坪単価が割高になります。
なぜなら、基礎と屋根の面積が2倍必要だからです。
一般的に、基礎や屋根の工事費は「建物全体の工事費の10%程度」を占めますから、2階建てに比べ最低10%は余計に費用がかかる計算になります。
コストを抑えるためにも、木造のほうが有利といえそうです。
2. 木造の方が鉄骨より高断熱にしやすい
鉄は、木の350倍も熱を通しやすい(ヒートブリッジ)性質があるため、夏も冬も家の内外で熱を伝えてしまいます。
特に冬は構造体である鉄が冷えてしまい、壁の内部が結露する原因になりかねません。
それを防ぐために、さらに断熱を施すわけですが、木造レベルと同等にするには、断熱材の費用がかかります。
平屋は、同じ坪数(延床面積)の二階建てと比べて、壁・床・屋根などの「外の空気に触れる部分の面積」が増えるため、家の内外で移動する熱の総量が増えてしまうのです。
つまり、平屋はふつう以上に断熱を意識する必要があるため、高断熱にしやすい木造のほうが有利と考えられます。
3. 木造の方が鉄骨より間取りの自由度が高い
木造は基本的にどんな間取りもほぼ作れますが、鉄骨は全ての材料が厳密に規格化されているため、建物のサイズは決まった寸法にしかなりません。
特に、土地の面積や形状に制限がある場合は、「建築困難」というケースも少なくないようです。
平屋住宅は、土地の面積や形状の影響をもろに受けやすいため、鉄骨では間取りの自由度が極端に制限されてしまう可能性が大きくなります。
4. 耐久性の違い
木は湿気やシロアリ、鉄はサビという劣化の原因があります。
それを踏まえた耐久性の目安として、木造で35年、鉄骨で45年といわれていますが、実際はきちんと対策・施工されているかのほうが重要です。
木造住宅では防腐・防蟻がしっかり行われていることが多い一方で、鉄骨は劣化対策が甘いことがみられるため、見えにくい部位であるからこそ注意が必要です。
5. リフォーム性の違い
リフォームのしやすさは、重量鉄骨が最も簡単です。
構造上の柱となる部分が少なく、それ以外は全て壊しても問題ないからです。
次にリフォームしやすいのは在来工法です。
間取りの変更によっては構造に補強が必要になってきますが、どの業者でも手を加えることができるため、リフォーム性が高いといえます。
リフォームしにくいのは2×4工法、木質パネル工法、軽量鉄骨です。
いずれも詳細な設計図がないと、どのような構造になっているのかがわからないため、それを建てた業者でないと手出しできません。
また、間取りの制限も大きいです。
6. 鉄骨造にあって木造にないメリット
鉄骨にあって木造にない長所として、2つのことが挙げられます。
- 3F以上の建物を無理なく作れる
- 大きくせり出したデザインを作れる
現に、高層ビルは鉄骨でできているものが大半です。
ですが、平屋住宅はそもそも1Fのみですし、せり出しも必要ありません。
そのため、平屋では鉄骨の長所を活かすところがないですね。
参考:木造・鉄骨の工法別のメリット・デメリット
いかがでしたでしょうか?
平屋のお家をご検討されておられる皆様、また、これから新築をご検討されている皆様、お家は建ててからがとても大切です。
お家建てた後の暮らし方をどのようにしていきたいか。
また、末永くより良い暮らしをするためには、どうしてもお家のメンテナンスをしていかなくてはなりません。
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