長い目で考えて選ぼう!住宅の外装材~屋根編~
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皆様こんにちは!
カクニシビルダー建築コンサルティング部の高須です。
暑い日、寒い日と中々気温が落ち着きませんが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
インフルエンザも流行っているそうなので、どうか体調にはお気をつけくださいませ。
さて、今回は屋根材に関してのお話です。
どんな屋根材を使うかで外観の印象も大きく変わりますが、性能やメンテナンス性にもそれぞれ特徴がございます。
スレート屋根(化粧スレート)
セメントを主成分とした厚さ5㎜くらいの薄い板のような屋根材。
- メリット :軽いため、耐震性が良い(和瓦の半分以下の重さ)、価格が安価。
- デメリット :耐久性に難あり(踏み歩きによる割れ等)、ひび割れなどが起きやすい(冬場の凍結等)
- メンテナンス:新築時は10年に1回。その後はその時に塗った塗料の耐用年数で変わる。
- 耐用年数 :20年~30年(但し10年に一度の塗装が前提条件)
- 塗装 :絶対必要(2~3回が限度)
和瓦
粘土を使用している瓦。
産出している地方によって名前が付けられたりする。
使用する粘土や焼成温度によって特徴が異なる。
- メリット :耐久性が高い、塗装をしなくてよい
- デメリット :重いため耐震性の考慮が必要、価格が高め、緩い勾配の屋根には使えない。
- メンテナンス:漆喰を使っていれば、約20年に1回の積み替えが必要。
- 耐用年数 :60年~100年
- 塗装 :基本は不要(専用塗料で塗ることも可能)
洋瓦
洋風の瓦全般のこと。
粘土瓦、セメント瓦、金属瓦等があり、色のバリエーションも多い。
- メリット :耐久性が高い、高級感がある。
- デメリット :重いため耐震性の考慮が必要、価格が高め、緩い勾配の屋根には使えない。
- メンテナンス:漆喰を使っていれば、約20年に1回の積み替えが必要。塗装。
- 耐用年数 :50年~100年
- 塗装 :基本必要。(コケなどが生える無釉薬瓦の場合)
アスファルトシングル
ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付け接着してある屋根材。
シート状で扱いやすく、複雑な屋根形状にも施工することが可能。
北米から伝わる。
- メリット :割れない、錆びない、基本は塗装不要。
- デメリット :表面がざらざらしているため苔がつきやすい、最低限の水はけを確保するため、緩い勾配の屋根には使えない。(基本は3.5寸~、施工方法により2.5寸~対応可能)
- メンテナンス:剥がれや浮きが見られた場合、洗浄して部分的に補修を行う
- 耐用年数 :20年~30年
- 塗装 :表面の石粒の剥がれが気になる場合や、屋根材を保護したい場合は塗装で補修を行う。剥がれや浮きがある場合、部分的に補修を行うことも可能。
ガルバリウム鋼板
鋼板(鉄を板状にしたもの)にアルミニウムと亜鉛とシリコンの合金をめっきしたもの。
トタン(亜鉛めっき鋼板)にアルミニウムとシリコンをプラスすることによって、錆びにくく、耐久性を向上させたもの。
最近では更にマグネシウムを添加したSGL(エスジーエル)も有り。
- メリット :軽量のため耐震性に優れる(和瓦の5分の1以下)、錆びにくい、緩い勾配の屋根にも採用可能、メンテナンスフリー
- デメリット :傷がつきやすい、雨音が気になる場合がある、ガルバリウム自体の断熱性は低いため、断熱材が重要。
- 耐用年数 :30年~40年
- メンテナンス:基本はメンテナンスフリー、色褪せはするが気にならなければそのままでも良い。
- 塗装 :見た目が気にならなければ不要(色褪せはする)
以上がそれぞれの特徴です!
また屋根材も重要ですが、メンテナンスを考える上では、屋根の下地材のルーフィングに関しても非常に重要です!
長くなってしまうので、こちらはまた別の機会にお話しをします!
カクニシビルダーは、新築だけでなく、リフォームやリノベーションにも力を入れています!
60年以上のお家づくりの経験から、「どの素材がどのように変化、または劣化するのか、どの素材がどのように長持ちするのか」等、長期的な視点で建材をご提案して参ります。
メンテナンスを考えたお家づくり、是非ご相談ください!
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