意外と知らない?UA値の注意点
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皆様こんにちは!
カクニシビルダー 建築コンサルティング部の高須です。
カクニシビルダーのブログをご覧いただき、
誠にありがとうございます。
朝晩と寒さが厳しい季節となってきました。
皆様はご体調など、崩されてはいらっしゃいませんか?
突然ですが、私は極度の寒がりです!笑
朝はそこまで苦手ではないのですが、
この季節になると寒さで布団から出ることが出来なくなります。
『あと5分』、『あと10分』なんて感じで布団に包まり、
ついつい二度寝をしてしまいます…
起きてからも、寒さで身体が強張り、
準備にも時間が掛かってしまい、
ついつい家を出る時間がギリギリになってしまう
なんてこともしばしば…
同じような悩みを持っている方も
決して少なくはないはずです!!!
そんな悩みを解決するためには、
やはり住宅自体の断熱性や気密性を
上げることが重要です!
前置きが長くなりましたが、
本日はそんな断熱性と気密性の中から、
断熱性についての話をしていきます!
住宅の断熱性を図る指標の代表的なものとして、
『UA値』がございます。
UA値とは、≪外皮平均熱貫流率≫のことです。
何のことやらとても難しいですよね…
つまり、住宅の内と外の温度差が1度ある時に、
住宅全体の外皮(壁、屋根、窓、床)1㎡あたり、
どのくらいの熱が逃げるかを示したものです。
数値が低いほど、熱が逃げにくくなる=断熱性能が高い
ということになります!
UA値の基準となる数値には、
国土交通省が示す省エネルギー基準(平成28年度基準)や
ZEH基準、HEAT20基準(G1、G2、G3)などがございます。
このUA値、非常に重要な数値なのですが、
いくつか注意点がございます。
注意点① あくまでも理論値
断熱材の種類や厚み等から算出される、理論上の数値となります。
現場の施工状況や職人の方の腕が良くないと、算出したUA値よりも
実際は悪い数値の家が建つ可能性が大いにあります。
注意点② 平均値であるということ
UA値の「A」はアベレージ、すなわち平均という意味です。
ここに大きな落とし穴があります。
国語100点、英語100点、社会100点、理科100点、数学0点の場合の
平均点が80点になるように、建物全体でのUA値は決まっていても、
各部位の断熱材に制限はなく、壁・屋根・窓・床・基礎の
どこかの断熱性能が低くても80点はとれてしまいます。
注意点③ 換気や漏気の熱損失は考慮されていない
あくまでも外皮(壁・屋根・窓・床等)の断熱性能の評価をしており、
換気や漏気による熱損失は考慮されていません。
快適な住まいをつくるためには、UA値だけでなく、
C値やQ値も重要となってきます。
こちらの内容に関しては、是非カクニシビルダーにてお尋ねくださいませ!