シーリング材とコーキング材の違いとは?
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皆さま、こんにちは。
品質管理部の髙山です。
今日は、「シーリング材」と「コーキング材」についてお話しします。
どちらも屋内外で使用される隙間を埋める材料で、名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
それでは、それぞれの違いや特徴について詳しく見ていきましょう。

シーリング材とは
構造体の目地や間隙(かんげき)部分に充填し、防水性や気密性などの機能を持たせる材料です。
コーキング材とは
現在、日本では「コーキング材」は正式には「シーリング材」と呼ばれています。
では、なぜ今でも多くの人がコーキング材と呼ぶのでしょうか。
その理由の一つは、初期に使用されていたシーリング材が、油性コーキング材であったためです。
1950年頃から輸入され、その後多くの企業が国内生産を開始しました。
当時広く使われていたコーキング材という呼び名が定着し、後に登場したシーリング材やシーラントよりも普及しました。
その結果、現在でもその呼び名が使われ続けていると考えられます。
つまり、現在ではどちらも同じ意味で使われることが多いようです。
なお、コーキング材という呼び名も間違いではありません。
続いて、シーリング材の種類についてご紹介します。
シーリング材の種類
・シリコーン系
耐候性・耐水性・耐熱性に優れており、比較的価格が安いことからコストパフォーマンスが良い。
充填後にシリコンオイルが出るため、周辺が汚れやすく上から塗装できない。
専用プライマーを使用すれば塗装可能なケースもあるが、基本的に外壁には使用しないシーリング材。
主な使用用途(ガラスまわり目地・屋根瓦の補修・浴室・洗面台・キッチン周り)

・アクリル系
水性タイプで作業性に優れているのが特徴。
価格は安いが、硬化後に肉やせが起こる性質があり、耐候性・耐久性が低いデメリットがある。
新築時に使用されることはあるが、メンテナンス性を考慮するとリフォーム工事ではあまり使わない。
主な使用用途(ALCの目地・塗装・クロスの下地処理)

・変成シリコン系
ウレタン樹脂を原料としたもので、耐候性・塗装性に優れていることから様々な用途に使用できるのが特徴。
シリコン系よりも耐久性が低く、ウレタン系よりも密着性が劣るデメリットがあるが、硬化後に塗装が可能なので外壁にも使用可能。
主な使用用途(窯業系サイディング・コンクリート・ALC・タイルなどの目地・サッシまわり、躯体・板金加工など)

・ウレタン系
耐久性が非常に高いのが特徴。
硬化すると弾力性を持ち、密着性が高いメリットもあるため、外壁のひび割れや目地の補修によく使用される。
ただし耐候性が低く、紫外線に弱く、ホコリを吸着しやすいなどのデメリットがあることから、屋外で使用する場合は塗装での保護が必要。
また、塗装後に汚れにくいノンブリードタイプもある
主な使用用途(ALC・窯業系サイディングの目地・窓枠まわりの目地・コンクリートのひび割れ補修)

・ポリサルファイド系
表面にゴミが付着しにくい。
タイル目地や石目地などに使用されることが多く、あまり弾力がない。
ポリサルファイド系の上から塗装を行うと、変色や軟化の原因となるため、塗装する場所のシーリング材として使う場合は、汚染防止処理を行う必要がある。
主な使用用途(PC板の目地・大理石・サッシ・サイディングの目地充填)

・油性コーキング
元祖シーリング材。
酸素と反応して表面だけ硬化して膜を張る。
粘着力が強く皮膜を形成するが、内部は非硬化。
耐候性はあまりよくない。
主な使用用途(板金のはぜ折部のシール・屋根防水層の立ち上がりなど)

・ブチルゴム系
粘着力が強く皮膜を形成するが内部は非硬化。
耐候性はあまりよくない。
プライマー無しで付着し、硬化後もべたつきが残る。
主な使用用途(配管・ダクト・屋根防水層の立ち上がり・板金のはぜ折部分・コンテナのジョイント部分)


いかがでしたでしょうか?
シーリング材とコーキング材の違いについて、このブログを通して理解が深まり、少しでもすっきりしていただければ嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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